2021
07.18

ナミブ砂漠の国、ナミビア!世界一美しい民族とは?14の州をたどってみる(その1)

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アフリカ南西部、西は大平洋を臨み、南を南アフリカ共和国、北をアンゴラ共和国、北東をザンビア共和国、東をボツワナに囲まれた、砂漠の名を持つ国ナミビアは、14の州からなる国です。

ナミビア

世界最古の砂漠と呼ばれるナミブ砂漠を有し、どうしても砂漠やサバンナのイメージが先行してしまいますが、14の州によってそれぞれの特徴があります。

ナミビアの14州それぞれをたどって、その特徴をみていきたいと思います。

今回はその第1回目です。

Namibia, administrative divisions - Nmbrs - monochrome

ナミビアの14の州、今回紹介する州は1.クネネ州、2.オムサティ州、3.オシャナ州、4.オハングウェナ州、5.オシコト州、6.西カバンゴ州、7.東カバンゴ州の7つの州、ウィキペディア ナミビアより

1.クネネ州(Kunene)

面積:115,260km2

人口:86,856人(2011年センサス)

主要都市:Outjo:8,445人、オプウォ(Opuwo):7,657人、Khorixas:6,796人(人口は2011年センサス)

特徴:乾燥した気候の地域で、農業が成り立たず、開発も進んでいません。世界で最も美しい民族とも言われる少数民族のヒンバ族が住んでいます。ヒンバ族の女性は、砂漠の厳しい気候から身を守るため、黄土や油、灰を混ぜた顔料を体に塗っているそうです。また、この州は野生動物の多様性に富む地域でもあります。

2.オムサティ州(Omusati)

面積:26,511km2

人口:243,166人(2011年センサス、以下同様)

主要都市:Outapi:6,437人、Oshikuku:2,761人(人口は2011年センサス、以下同様)

特徴:北部は、南部に比べてはるかに人口密度が高く、運河が流れ、その水は大規模農場のかんがいに使われています。マハング(トウジンビエ)やトウモロコシ、スイカ、バナナなどが栽培されています。1966年に独立戦争が始まったオムグルグウォンバシェ(Omugulugwombashe)の集落があり、国家遺産となっています。

きびの一種のマハング(トウジンビエ)、一般的にはオシフィマと呼ばれるお粥、発酵させたオンタクと呼ばれる飲料になる。

3.オシャナ州(Oshana)

面積:8,647km2

人口:176,674人

主要都市:Oshakati:36,541人、Ondangwa:22,822人、Ongwediva:20,260人

特徴:ナミビアで最も面積の小さな州。北部で人口密度が高く、Oshakati、Ongwediva、Ondangwaの複合都市は、劇的に発展しており、重要な産業拠点になっています。これらの都市の総人口はウィントフックに次ぐ規模になっていますが、インフラや施設が不足しています。一方で州南部は、サバンナ平原となっています。

4.オハングウェナ州(Ohangwena)

面積:10,706km2

人口:245,446人

主要都市:オシカンゴ(Oshikango):19,375人、エーンハナ(Eenhana):5,528人、Okongo:2,236人

特徴:北部と西部は人口密度が高く、マハングの栽培や牛の飼育による自給自足の農業地帯です。東部は良質な放牧地ですが、水不足や通信事情が悪く居住に適しません。近年完成したOnhunoからOkongoまでの道路が地域農業を大きく発展させると期待されています。

5.オシコト州(Oshikoto)

面積:38,685km2

人口:181,973人

主要都市:ツメブ(Tsumeb):19,275人、Ondangwa East:4,845人、Omuthiya:3,794人、Oshivelo:1,930人

特徴:州の名前は、崩壊したカルスト洞窟によって作られたオッジコト湖(Otjikoto Lake)に由来しています。州の最大都市ツメブは、ナミビア北部の玄関口であり、エトーシャ塩湖などへの観光の拠点です。ツメブ鉱山は銅のほか、鉛や金、銀など多数の鉱物が採掘されています。

オッジコト湖(Otjikoto Lake)、Wikipedia,Otjikoto Lakeより

オッジコト湖の位置

6.西カバンゴ州

面積:23,166km2

人口:86,529人

主要都市:Nkurenkuru:618人

特徴:ナミビアの他の州に比べ、降水量が多く、名前の由来となったオカヴァンゴ川が流れているため、様々な作物の栽培が可能な農業地域であり、林業や関連産業の栄える地域となっていますが、ナミビアの最も貧しい地域の一つでもあります。

7.東カバンゴ州

面積:25,576km2

人口:136,823人

主要都市:ルンドゥ(Rundu):63,431人

特徴:西カバンゴ州と同様に降水量が多く、作物の栽培に適した、林業及びその副次的産業の栄える地域となっていますが、西カバンゴ州とともにナミビアの最も貧しい地域でもあります。

<参照>

・ナミビア統計局 https://nsa.org.na/

・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

・ヒンバ族の女性、ナミビア,NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版,ヒンバ族の女性、ナミビア | ナショナルジオグラフィック日本版サイト (nikkeibp.co.jp)

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