05.29
東京都広域人口集中地区、いわゆる東京都特別区部を中心に埼玉県、千葉県、神奈川県へと連続して広がる関東地方の都市的地域の人口は3000万人を超えた!
先日、ニュースでちょっとだけ報告しましたが、東京都特別区部から横浜市、千葉市、さいたま市を含め関東地方に連続的に広がる人口集中地区の人口を計算してみると、3000万人を超えます。
2020年(令和2年)の国勢調査結果によると、
人口:3013万6175人
面積:2869.16km2 ※含まれる人口集中地区の面積を単純合計
人口密度:1万0503.5人/km2 ※上記人口と面積より求めた値
という結果となりました。
当然ですが、日本で最大の人口集中地区、いわゆる都市的地域を形成しています。
関東地方の人口集中地区、いわゆる東京都特別区部から連続的につながる人口集中地区をオレンジで塗りつぶした(地図で見る統計(統計GIS,政府統計の総合窓口)の地図を加工、ベースの地図は国土地理院ウェブサイト)
東西南北でみるその特徴
この人口集中地区の特徴は、その東西南北の先端部に表れています。それぞれの先端部とその特徴をまとめてみました。
【北端部】
人口集中地区の北端は火柱のように北西方向に立ち上がったその先端部、埼玉県鴻巣市(こうのすし)にあたります。この火柱は国道17号線に沿う市街地、つまり中山道に沿って発達した宿場町、路村が原点と言えるでしょう。そのさらに先は、途切れ途切れとなりますが、群馬県高崎市にかけて、人口集中地区が点在しています。高崎市は、同じ旧中山道であっても、現在の国道17号線から18号線へと切り替わる点に位置する街です。
【東端部】
東部を見ると、千葉県の海岸沿い、ちょうど京葉工業地域に沿った形で房総半島の西岸に、人口集中地区が伸びています。東端は、海岸沿いに伸びた人口集中地区が内陸部に拡大した先端と言えそうです。
人口集中地区の東端は、千葉市緑区の誉田町(ほんだちょう)にあたります。
【南端部】
人口集中地区の南端部は、三浦半島東岸に沿って細長く伸び、三浦市南下浦町菊名(みなみしたうらまちきくな)に至ります。
【西端部】
人口集中地区西端部は、西縁部とも言えそうなほど、東京都から神奈川県にかけて南北にその境界がのびています。その境はおよそ東経139度15分、これより西部では次第に山が険しくなっていきます。
地形的な壁ができており、人口集中地区の広がりに制約がかかっているようです。
さて、引き続き大阪市を中心に広がる近畿地方の連合人口集中地区について集計しています。
自治体の境界、県境を考慮しない広域人口集中地区、いわゆる都市的地域のランキング完成まで、もうしばらくお付き合いください。
<参照>
・政府の総合統計窓口 https://www.e-stat.go.jp/