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探検家コロンブスに世界で最も美しい場所と呼ばしめた「マルティニーク」を知っていますか?
今回から西インド諸島の小アンティル諸島のうちウィンドワード諸島、カリブ海東部に位置する島、フランスの海外県の一つマルティニークを紹介していきます。探検家クリストファー・コロンブスはこの島を世界で最も美しい場所とよびました。
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図1.マルティニークの位置

図2.フランス海外県マルティニーク

図3.マルティニークの衛星写真(一般財団法人リモート・センシング技術センターの地球可視化ツール「VEGA」を利用して作図)
地名の由来
マルティニークの歴史を研究するシドニー・ダニーによると、1502年にクリストファー・コロンブスによって発見される以前は、原住民のカリブ族に「イグアナの島」を意味するジョアナカエラ(JouanacaëraまたはIouanacaera)と呼ばれていました。
マルティニークという名前は、タイノ族による花の島を意味する「マディアナ、マディニノ」あるいは女性の島を意味する「マティニノ」が変化したものと考えられています。
先住民はコロンブスに、「マティニノ島には女性達が住んでおり、カリブ族が1年のうちの特定の季節に訪れる。身ごもった彼女たちがもしも男の子を産んだ場合、その子供は父親に預けられ育てられるのだ」と伝えたそうです。
1502年にこの島を再訪したコロンブスは、元々呼ばれていた名前からマルティニカと名付け、後にマルティニークへと変容していったようです。
そんなマルティニークについて、地勢や歴史、人口センサスについて、数回に分けて紹介していこうと思います。
ちょっと情報量が少ないですが、今回はマルティニークの地名の由来について紹介しました。
次回は、マルティニークの地勢と北部に位置するプレー山、そしてその噴火がもたらした大災害など、紹介できればと思います。
<参照>
・Français https://sahilchindalfrench2.weebly.com/martinique-english.html
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


