02.19
大地の産まれる国、アフリカ大地溝帯に位置するマラウイ!2018年人口センサス結果を読み解いてみる(その1)
マラウイ、正式名称はマラウイ共和国、アフリカ大陸東南部の共和制国家です。
北東部をタンザニア、北西部をザンビア、そして南側をモザンビークに国境を接する内陸国であり、北部から中部にかけては高原地帯、南部は低地帯となっています。このため、気候区分は北部・中部の温帯夏雨気候から南部の熱帯モンスーン気候へと変化します。
そして、アフリカ大地溝帯の一部、ニアサ・リフト・バレーが南北に縦断する国でもあります。
マラウイの位置。アフリカ大陸東南部の内陸国です
マラウイを南北に縦断するニアサ・リフト・バレー、ウィキペディア 大地溝帯より
イギリス連邦に所属し、公用語は英語とチェワ語が使用され、最大民族のチェワ族が34.4%(2018年人口センサス)を占める人口1756万3749人、陸地面積9万4552km2、北東部のマラウイ湖の面積を含めるとおよそ11.8万km2の国です。この面積は日本の国土のおよそ1/3に相当します。
旧称はイギリス保護領ニヤサランド、1964年7月6日にイギリスから独立しました。
地域は北部州、中部州、南部州の3州、28の県と4つの都市からなります。
マラウイの3つの州
マラウイの28の県と4つの都市
首都は最大都市のリロングウェ市(人口98万9318人)、10万人を超える都市には首都の他に、ブランタイヤ市(人口80万0264人)、ムズズ市(人口22万1272人)、ゾンバ市(人口10万5013人)の4市があります。
人口センサス概要
マラウイでは、独立後初めて実施された1966年の人口センサス以来、ほぼ10年おきに調査が行われ、2018年9月に第6回目の人口センサスが実施されました。
表.マラウイの総人口と人口増加率の経過
センサス年 | 総人口 (人) |
年間平均人口増加率 (%) |
1966年 | 4,039,583 | 3.3 |
1977年 | 5,547,460 | 2.9 |
1987年 | 7,988,507 | 3.7 |
1998年 | 9,933,868 | 2.0 |
2008年 | 13,077,160 | 2.8 |
2018年 | 17,563,749 | 2.9 |
図.マラウイの総人口と人口増加率の経過
1966年のセンサス開始以来、人口は増加を続け、高い人口増加率を維持しています。
2018年の人口は、52年前のセンサス開始時のおよそ4倍、前回2008年の人口センサスからおよそ450万増え、1756万人に達しました。
なお、1987年~1998年にかけて人口増加率が減っているのは、モザンビークへの難民の大量送還によるものです。
さて、今回はマラウイの紹介と人口センサスの概要にとどまりましたが、次回以降センサスの結果から地域的な特徴などについても、みていきたいと思います。
<参考>
・http://www.nsomalawi.mw/ マラウイ国家統計局
・・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』