2020
08.17

サハラの南、穏やかで勤勉な人々の暮らす国、高潔な人々の祖国、ブルキナファソとは!?

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西アフリカにブルキナファソという国があります。

ブルキナファソは、起伏に乏しい平坦な地形の国であり、かつての国名の由来にもなったボルタ川の3つの支流が北から南へと流れています。

国土の北部はサヘル地帯(サハラ砂漠南縁部の半乾燥地域)にあたり、南部はサバナ(熱帯草原地帯)が広がります。

昔、この地にはモシ王国という国がありました。

伝説によると、モシ王家は、現在のガーナ北部に居住するダゴンバ人のお姫様とマンデ人(西アフリカ諸国に居住)の狩人の間に生まれたウエドラオゴという名の王が、その初めになるそうです。

15世紀中ごろには、モシ王国は強力な騎馬軍によって、当時全盛期にあったマリ帝国やソンガイ王国からも独立を保ち、西洋による植民地化の波が押し寄せる19世紀まで、存続していました。

ところ変わって、ヨーロッパでは1884年11月15日から1885年2月26日にかけて開催されたベルリン会議において、アフリカ分割の原則が確認されました。

このアフリカ分割とは、奴隷貿易の禁止の結果、アフリカを奴隷等の供給地としてではなく、工業のための原料供給地として、全面的に植民地支配する政策へと、これまでの方針を大きく変換するものでした。

これを機会として、西アフリカ諸地域にはフランスが進出し、1896年にはモシ王国の中心であるワガドゥグー(現在のブルキナファソの首都)がフランスの保護領となり、1898年には現在のブルキナファソに相当する全域がフランス保護下に入り、広大なフランス領西アフリカの一部となったのです。

ただし、フランスはこの地域では間接統治をおこなったため、旧来のモシ王国は残存しました。

1919年にはフランス領オートボルタ植民地が成立し、1932年にはいったん周辺植民地に分割されましたが、地域的なまとまりが強く1947年にふたたび単独の植民地となります。

第二次世界大戦後の1958年にフランス共和国の自治共和国となり、1960年になってオートボルタ共和国として独立しました。オートボルタとはフランス語でボルタ川の上流を意味します。

オートボルタ共和国は、独立後何度かのクーデターを経験します。

1983年にはオートボルタ最後のクーデターが発生し、トーマス・サンカラが大統領に就任すると、社会主義路線を推進します。

そして、1984年8月に、サンカラは革命事業の一環として国名を現在のブルキナ・ファソに変更したのです。

ブルキナとは、モシ語の「高潔な人」、ファソとは、ジュラ語の「祖国」、併せて「高潔な人々の祖国」の意となります。

なお、ジュラ語とはブルキナファソで話される言語のひとつであり、モシ語とともにニジェール・コンゴ語族に属する言語です。

1987年に発生したクーデター以降は、それまでの急進的左翼路線は放棄され、フランスとの関係を最重要視しています。

ところで、モシ王国の王は、現在も継承されており、今でもブルキナファソでは伝統勢力として影響力を有しているそうです。

ブルキナファソのセンサス

さて、ブルキナファソにおける最初の人口センサスは1975年になります。

それ以前にも、フランス領時代の1960年~61年にかけて、標本調査が行われましたが(ただし、ワガドゥグーでは1961~62年、ボボ・デュラソでは1972~73年)、本格的なセンサスとしては1975年のものが初めてでした。

ブルキナファソでは、ほぼ10年に一度、12月10日前後に人口センサスが実施されていましたが、2006年を最後にセンサスは行われていません。

1996年以降のセンサス結果については、ブルキナファソ国立人口統計研究所のホームページからレポートをダウンロードすることができます。

以下に、ブルキナファソの人口センサス結果をまとめました。

なお、2020年の値はブルキナファソ国立人口統計研究所による予測値です。

ブルキナファソの人口センサス結果

センサス実施年月日 人口
1975年12月1~7日 6,144,013人
1985年12月10日 7,964,705人
1996年12月10日 10,312,609人
2006年12月9日 14,017,262人
2020年(予測値) 21,510,181人
ブルキナファソと主要都市

<参考>

・Eliane domschke and Doreen S.Goyer,THE HANDBOOK OF NATIONAL POPULATION CENSUSES,Africa and Asia

・ブルキナファソ国立人口統計研究所 http://www.insd.bf/n/

・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

・国際連合 人口統計年鑑システム  https://unstats.un.org/unsd/demographic-social/products/dyb/

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