08.30
日本とアメリカの都市の人口を比較してみたら・・東京とニューヨーク、横浜とロサンゼルス、人口上位の都市の人口はとてもよく似ていた!
2020年4月1日にアメリカ合衆国のセンサスが行われ、半年後の2020年10月1日に日本において国勢調査が行われました。
半年の差はあるものの、同じ年にセンサスが行われています。そこで、双方の都市の人口を比較してみました。
人口規模ごとの都市数の比較
人口10万人以上の都市について、人口規模ごとの都市数を比較したものが下表になります。
都市の人口規模 | 日本の都市の数 | アメリカ合衆国の都市の数 |
800万人以上 | 1 | 1 |
300万人以上、800万人未満 | 1 | 1 |
200万人以上、300万人未満 | 2 | 2 |
100万人以上、200万人未満 | 8 | 6 |
50万人以上、100万人未満 | 16 | 27 |
30万人以上、50万人未満 | 45 | 32 |
20万人以上、30万人未満 | 37 | 56 |
15万人以上、20万人未満 | 51 | 60 |
10万人以上、15万人未満 | 102 | 153 |
合計 | 263 | 338 |
日本とアメリカの人口規模ごとの都市数の比較
人口規模800万人以上の都市は、日本では東京都特別23区、アメリカ合衆国ではニューヨークのそれぞれ1都市です。
300万人以上は、日本では横浜市、アメリカ合衆国ではロサンゼルスの各1都市ずつです。
200万人以上も、日本では大阪市、名古屋市、アメリカ合衆国ではシカゴ、ヒューストンの各2都市ずつと、双方同数となっています。
200万人未満の都市では、100万人以上200万人未満、30万人以上50万人未満で日本がアメリカ合衆国を上回りますが、それ以外の50万人以上100万人未満、30万人未満の都市の数は、アメリカ合衆国が上回っています。
特に10万人以上15万人未満の都市のアメリカ合衆国の数は日本の1.5倍と、かなり多くなっています。
人口規模ごとの都市の合計人口の比較
続いて、人口規模ごとの都市の合計人口を比較してみました。
都市の人口規模 | 都市の合計人口 | 都市の合計人口の積算値 | 全国人口に対する積算値の割合 | |||
日本 | アメリカ合衆国 | 日本 | アメリカ合衆国 | 日本 | アメリカ合衆国 | |
800万人以上 | 9,744,534人 | 8,804,190人 | 9,744,534人 | 8,804,190人 | 7.7% | 2.7% |
300万人以上、800万人未満 | 3,778,318人 | 3,898,747人 | 13,522,852人 | 12,702,937人 | 10.7% | 3.8% |
200万人以上、300万人未満 | 5,088,148人 | 5,050,968人 | 18,611,000人 | 17,753,905人 | 14.7% | 5.4% |
100万人以上、200万人未満 | 11,742,487人 | 8,351,112人 | 30,353,487人 | 26,105,017人 | 24.0% | 7.9% |
50万人以上、100万人未満 | 11,176,878人 | 18,788,542人 | 41,530,365人 | 44,893,559人 | 32.9% | 13.5% |
30万人以上50万人未満 | 17,476,786人 | 12,060,650人 | 59,007,151人 | 56,954,209人 | 46.7% | 17.2% |
20万人以上30万人未満 | 9,134,140人 | 13,319,324人 | 68,141,291人 | 70,273,533人 | 54.0% | 21.2% |
15万人以上20万人未満 | 8,900,629人 | 10,434,264人 | 77,041,920人 | 80,707,797人 | 61.0% | 24.3% |
10万人以上15万人未満 | 12,384,587人 | 18,206,009人 | 89,426,507人 | 98,913,806人 | 70.8% | 29.8% |
合計 | 89,426,507人 | 98,913,806人 | – | – | – | – |
全国人口 | 126,226,568人 | 331,449,281人 | 126,226,568人 | 331,449,281人 | 100.0% | 100.0% |
日本とアメリカの人口規模ごとの都市の合計人口とその積算値
ここで設定したそれぞれの人口規模に該当する都市の人口を合計し比較すると、日本では30万人以上、50万人未満の都市の人口が多く、一方、アメリカ合衆国では50万人以上、100万人未満の都市の人口が多いなど、人口階級によって特徴があるように見えますが、積算値で見ると双方の都市人口は驚くほど似ています。
ちなみに、日本とアメリカ合衆国の人口上位の都市の人口を比較すると、以下の通りです。
人口順位 | 日本 | アメリカ合衆国 | ||
都市名 | 人口 | 都市名 | 人口 | |
1位 | 東京都特別23区 | 9,744,534人 | ニューヨーク | 8,804,190人 |
2位 | 横浜市 | 3,778,318人 | ロサンゼルス | 3,898,747人 |
3位 | 大阪市 | 2,754,742人 | シカゴ | 2,746,388人 |
4位 | 名古屋市 | 2,333,406人 | ヒューストン | 2,304,580人 |
この相似はたまたまなのでしょうか。それとも、何か理由があるのでしょうか。
その一方で、日本とアメリカ合衆国では全国の人口が全く異なります。全国の人口と比較すると10万人以上の都市の人口は日本で70%を超えたのに対し、アメリカ合衆国では30%に達しませんでした。
このことは、10万人未満の都市、町や村の人口が、日本に比べアメリカ合衆国で非常に多いことを意味しています。
都市人口の特徴については、世界の他の国々との比較なども行いながら、引き続き考察していきたいと思います。
<参照>
・アメリカ合衆国国勢調査局 https://www.census.gov/en.html
・政府の総合統計窓口 https://www.e-stat.go.jp/