2021
08.01

日本の国勢調査速報値で見る世帯数、一世帯当たり人員数ランキング!

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国勢調査の速報集計結果をベースに、6月27日のブログでは都道府県の人口ランキングを行いました。

日本の人口は、もはや減少の一途をたどりつつあるのですが、その一方で世帯数の増加が続いています。

今回は、世帯数、世帯人員数に焦点を当てて、ランキング形式で日本のすがたを映し出してみようと思います。

都道府県別世帯数ランキング

順位は、人口と大きく変わらないですが、世帯の増加した都道府県がほとんどで、減少したのはわずかに6県でした。

人口は減少した都道府県がほとんどだったのと対照的な結果となっています。

順位 都道府県

世帯数

(世帯)

平成22年世帯数

(世帯)

5年間の世帯増減数

(世帯)

5年間の世帯増減率

(%)

1位 東京都 7,219,402 6,701,123 +518,279 +7.73421
2位 神奈川県 4,220,233 3,979,277 +240,956 +6.05527
3位 大阪府 4,127,283 3,923,887 +203,396 +5.18353
4位 愛知県 3,226,067 3,063,833 +162,234 +5.29513
5位 埼玉県 3,153,350 2,971,659 +181,691 +6.11413
6位 千葉県 2,766,999 2,609,132 +157,867 +6.05056
7位 北海道 2,471,140 2,444,810 +26,330 +1.07698
8位 兵庫県 2,398,865 2,315,200 +83,665 +3.61373
9位 福岡県 2,316,011 2,201,037 +114,974 +5.22363
10位 静岡県 1,479,735 1,429,600 +50,135 +3.50693
11位 広島県 1,241,484 1,211,425 +30,059 +2.48129
12位 京都府 1,188,106 1,152,902 +35,204 +3.05351
13位 茨城県 1,181,273 1,124,349 +56,924 +5.06284
14位 宮城県 979,791 944,720 +35,071 +3.71232
15位 新潟県 864,375 848,150 +16,225 +1.91299
16位 長野県 830,413 807,108 +23,305 +2.88747
17位 群馬県 802,343 773,952 +28,391 +3.66832
18位 岡山県 798,357 772,977 +25,380 +3.28341
19位 栃木県 793,753 763,097 +30,656 +4.01731
20位 岐阜県 778,629 753,212 +25,417 +3.37448
21位 福島県 741,400 737,598 +3,802 +0.51546
22位 三重県 740,870 720,292 +20,578 +2.85690
23位 鹿児島県 727,135 724,690 +2,445 +0.33739
24位 熊本県 718,364 704,730 +13,634 +1.93464
25位 沖縄県 612,749 560,424 +52,325 +9.33668
26位 愛媛県 600,715 591,972 +8,743 +1.47693
27位 山口県 597,418 598,834 -1,416 -0.23646
28位 滋賀県 570,223 537,550 +32,673 +6.07813
29位 長崎県 558,372 560,720 -2,348 -0.41875
30位 奈良県 544,225 530,221 +14,004 +2.64116
31位 青森県 510,943 510,945 -2 -0.00039
32位 岩手県 492,014 493,049 -1,035 -0.20992
33位 大分県 488,229 486,535 +1,694 +0.34818
34位 宮崎県 469,690 462,858 +6,832 +1.47605
35位 石川県 468,953 453,368 +15,585 +3.43760
36位 香川県 406,464 398,551 +7,913 +1.98544
37位 富山県 403,538 391,171 +12,367 +3.16153
38位 山形県 398,358 393,396 +4,962 +1.26132
39位 和歌山県 394,455 392,332 +2,123 +0.54112
40位 秋田県 385,422 388,560 -3,138 -0.80760
41位 山梨県 338,333 330,976 +7,357 +2.22282
42位 高知県 314,873 319,011 -4,138 -1.29713
43位 佐賀県 312,111 302,109 +10,002 +3.31073
44位 徳島県 307,835 305,754 +2,081 +0.68061
45位 福井県 290,983 279,687 +11,296 +4.03880
46位 島根県 269,317 265,008 +4,309 +1.62599
47位 鳥取県 218,964 216,894 +2,070 +0.95438
全国 55,719,562 53,448,685 +2,270,877 +4.24871

都道府県別一世帯当たり人員数ランキング

国勢調査確定値では、平均一般世帯人員という統計結果が公開されます。

世帯には、一般と施設などの世帯があり、このうちの一般の世帯人員について統計を取ったものが平均一般世帯人員であり、平均世帯人員とする資料もあります。

一方で速報集計結果では、世帯数が算出されていますが、一般と施設の世帯数の集計値は確定値を待つことになります。

そこで、ここでは日本の総人口をすべての世帯数で割った数値を一世帯当たり人員数として、近年との比較を行ってみました。

なお、平成27年の国勢調査結果によると、平均一般世帯人員数と、ここでいう一世帯当たり人員数の差はごくわずかです。

順位は平均世帯人員の少ない順からつけています。

近年では、東京都の一世帯当たり人員数が最も少なく、2020年速報集計値では初めて2人を割り込む1.95人/世帯となりました。

一方、山形県は一世帯当たり人員数の多い順でトップを継続しており、2015年に他の都道府県に遅れて3人/世帯を割り込みました。

すべての都道府県で、例外なく一世帯当たり人員数は減少しています。

一般世帯における平均世帯人員数や世帯人員の規模別の世帯数など、詳細の報告は国勢調査結果確定値の公開を待ちますが、世帯人員が1人、2人の世帯の増加が影響していることは、その数値から見て明らかといえるでしょう。

順位

(低い順)

都道府県

一世帯当たり人員数

【2020年】

(人/世帯)

一世帯当たり人員数

【2015年】

(人/世帯)

一世帯当たり人員数の5年間増減率

(%)

一世帯当たり人員数

【2010年】

(人/世帯)

一世帯当たり人員数

【2005年】

(人/世帯)

1位 東京都 1.95 2.02 -0.03406 2.06 2.13
2位 北海道 2.12 2.20 -0.03875 2.27 2.36
3位 大阪府 2.14 2.25 -0.04895 2.31 2.41
4位 京都府 2.17 2.26 -0.04094 2.35 2.45
5位 鹿児島県 2.19 2.27 -0.03902 2.34 2.42
6位 神奈川県 2.19 2.29 -0.04530 2.35 2.45
7位 高知県 2.20 2.28 -0.03723 2.37 2.45
8位 福岡県 2.22 2.32 -0.04269 2.40 2.51
9位 愛媛県 2.22 2.34 -0.04982 2.42 2.52
10位 山口県 2.25 2.35 -0.04169 2.43 2.52
11位 広島県 2.26 2.35 -0.03883 2.41 2.51
12位 千葉県 2.27 2.38 -0.04730 2.47 2.60
13位 宮崎県 2.28 2.39 -0.04476 2.47 2.56
14位 兵庫県 2.28 2.39 -0.04632 2.48 2.60
15位 大分県 2.30 2.40 -0.03913 2.48 2.58
16位 埼玉県 2.33 2.45 -0.04720 2.53 2.66
17位 徳島県 2.34 2.47 -0.05411 2.60 2.71
18位 愛知県 2.34 2.44 -0.04228 2.53 2.63
19位 香川県 2.34 2.45 -0.04479 2.55 2.68
20位 和歌山県 2.34 2.46 -0.04723 2.55 2.69
21位 宮城県 2.35 2.47 -0.04836 2.60 2.73
22位 長崎県 2.35 2.46 -0.04252 2.55 2.67
23位 岡山県 2.37 2.49 -0.04787 2.58 2.67
24位 三重県 2.39 2.52 -0.05156 2.63 2.76
25位 山梨県 2.40 2.52 -0.05045 2.63 2.75
26位 沖縄県 2.40 2.56 -0.06316 2.68 2.79
27位 石川県 2.42 2.55 -0.05059 2.65 2.77
28位 群馬県 2.42 2.55 -0.05141 2.66 2.79
29位 熊本県 2.42 2.53 -0.04477 2.64 2.76
30位 青森県 2.42 2.56 -0.05315 2.68 2.81
31位 茨城県 2.43 2.59 -0.06399 2.73 2.88
32位 奈良県 2.44 2.57 -0.05350 2.68 2.83
33位 栃木県 2.44 2.59 -0.05822 2.69 2.84
34位 静岡県 2.46 2.59 -0.05087 2.69 2.80
35位 岩手県 2.46 2.60 -0.05145 2.75 2.86
36位 長野県 2.47 2.60 -0.05081 2.71 2.81
37位 福島県 2.47 2.59 -0.04663 2.82 2.95
38位 滋賀県 2.48 2.63 -0.05641 2.72 2.88
39位 秋田県 2.49 2.63 -0.05394 2.78 2.91
40位 島根県 2.49 2.62 -0.04824 2.74 2.85
41位 鳥取県 2.53 2.64 -0.04330 2.78 2.90
42位 岐阜県 2.54 2.70 -0.05746 2.82 2.95
43位 新潟県 2.55 2.72 -0.06217 2.83 2.97
44位 富山県 2.57 2.73 -0.05857 2.85 2.99
45位 佐賀県 2.60 2.76 -0.05624 2.88 3.01
46位 福井県 2.64 2.81 -0.06241 2.93 3.05
47位 山形県 2.68 2.86 -0.06096 3.01 3.14
全国 2.27 2.38 -0.04731 2.46 2.58

下図は、都道府県別の一世帯当たり人員数の分布を色分けしたものです。

関東および西日本で少ない傾向、本州の日本海側で多い傾向がうかがわれます。

特に日本海側の一世帯当たり人員数の多い地域は、豪雪地帯と重なっていることも特徴的です。

令和2年国勢調査速報集計値より求めた都道府県別一世帯当たり人員数分布図

<参考>

・政府の総合統計窓口 https://www.e-stat.go.jp/

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