2023
10.01

日本の人口集中地区(その1)~最北端の街、稚内

ブログ

2020年10月1日の国勢調査結果をベースとして、2022年4月1日から日本の人口集中地区を1つずつ、X(ツイッター)にあげています。

Xでは説明しきれていないこと、追加データなど記載していこうと思います。

1回目は最北端の人口集中地区、稚内市です。

No.1 稚内市 人口集中地区

野寒布岬北端近くから宗谷湾沿岸部に沿うように広がり、内陸部は稚内半島の付け根、クサンル川沿いに開発された緑ニュータウンへと、南西方向に伸びています。地区中心部の稚内港ではサハリンのコルサコフとの間で貨物船チャーター事業を2021年度まで行っていました。

まさに最北端、サハリンとも近く、ロシアとの交流が地区に与える影響は、大きいものと思われます。

とはいえ、貨物チャーター事業は現在も中断しており、事業会社のホームページも売りに出されているようです。

ロシア情勢も改善の見込みが立たないことから、当面の再開はなさそうです。

図1.令和2年国勢調査結果による稚内市の人口集中地区

※地図で見る統計(統計GIS,政府統計の総合窓口)の地図を加工、ベースの地図は国土地理院ウェブサイト

<稚内市人口集中地区の諸元>

人口集中地区名:稚内市 人口集中地区

場所:北海道稚内市

人口集中地区の人口:2万6159人 /H27:2万9544人(-3385人)

人口集中地区の面積:7.55km2 /H27:8.42km2(-0.87km2

人口集中地区の人口密度:3464.8人/km2 /H27:3508.8人/km2

人口集中地区の世帯:1万2797世帯 /H27:1万3736世帯(-939世帯)

最も近い人口集中地区:北海道名寄市 人口集中地区(直線距離126.7km・国道40号167.4km)

<前回調査(2015(平成27)年)との比較>

面積の平成27年との差は-0.87km2、およそ10%縮小、人口も-3385人、およそ11%減少しました。

人口調査地区の増減に着目すると、平成27年に比較し、稚内港に北面する新末広町および末広1~5丁目の海岸沿いや内陸部のこまどり5丁目などは人口集中地区から外れ、外縁部で地区が縮小していることがわかります。

一方で、こまどり5丁目のちょうど北西に位置するみどり4丁目の大部分が、人口集中地区に加わっていますが、昭和45年に共用を開始したみどり公園に該当します。

公園内にあるみどりスポーツパークの外構整備工事が完了したのが、ちょうど国勢調査実施日の令和2年10月1日です。やっと都市公園としての整備が終了、晴れて人口集中地区の一部に追加されたということでしょうか。

図2.令和2年と前回調査(平成27年)の人口集中地区の比較

今後、全国に1000以上ある人口集中地区を、ブログで紹介していきます。

次の令和7年の国勢調査までちょうどあと2年、どこまでいけるか、ときどき別の記事も書きながらがんばってみます。

<参照>

・政府の総合統計窓口 https://www.e-stat.go.jp/

・WAKKANAI MIDORI SPORTS PARK https://wmsp.info/

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