2024
03.31

エストニア(その2)、平坦な国土に数多くの湖や沼が点在、気候は北海道みたい!?そんなエストニアの地理を解説!そして、国を支えたオイルシェール産業の行く末とは!?

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前回、エストニアの紹介として地理を簡単に解説しました。

今回は、もうすこし詳しく見ていきます。

エストニアの地理

エストニアは、北緯57.3度~59.5度、東経21.5度~28.1度のバルト海を西に臨み、東ヨーロッパ平原の北西部の低地に位置します。

Europe landforms East European Lowlands

東ヨーロッパ平原、エストニアは平原の西端部に位置する ウィキペディア、東ヨーロッパ平原より

エストニアの平均標高はわずか50m、地形は平坦であり最高標高点は南東部に位置するスールムナマギの318m、エストニアのみならずバルト三国で最も高い標高点となっています。

エストニア共和国およびバルト三国の最高標高点スールムナマギ

Suur Munamägi 2014

森林に覆われたスールムナマギの頂上部には高さ29mの展望台が建っています Wikipedia、Suur Munamägiより

エストニアの国土の47%は森林であり、耕作地はおよそ9260km2(国土の20%)、牧草地は約2520km2(国土の6%)、放牧地は約1810km2(国土の4%)となっています。

ロシアとの国境に広がる国内最大の湖ペイプシ湖(3555km2)や中央部に位置する第二の湖ヴォルツヤルヴ湖(270km2)など1500を超える湖や数多くの沼地が点在しています。

海岸線の延長は3794キロメートルに達し、数多くの湾、海峡、入り江があります。

バルト海には最大の島サーレマー島(2673km2)、第二の島ヒーウマー島(989km2)をはじめ、2200を超える島々が浮かびます。

そしてエストニアには、オイルシェールや石灰岩の鉱床がみられ、特にオイルシェールは主要な発電源として利用されています。これらは資源の乏しいなかで、重要な経済的役割を果たしています。

気候は、ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候、北海道と同じ気候区分に当たります。

エストニアにも四季はありますが春と秋は短く、冬の期間は長いです。最も温かい7月の平均気温はバルト海の島々で16.3℃、大陸内陸部で17.1℃、最も寒い2月の平均気温はバルト海の島々で-3.5℃、大陸内陸部で-7.6℃になります。

暖かいバルト海の影響を受け、気温の変化は北海道に比べやや小さいようです。

降水量は北海道に比べ少なく平年で568mm、夏の終わりに最も雨量が多くなります。

オイルシェール産業について

さて、オイルシェールの話が出てきたので、少しだけ産業の話をしたいと思います。

エストニアは石炭火力発電への依存度がEU加盟国の中でも突出して高い国ですが、この石炭に分類される資源の大部分がオイルシェールです。

そして、オイルシェール産業は、エストニアのGDPの4~5%に達する巨大産業となっています。

ところが、EUが設けたCO2排出量取引価格の上昇により、オイルシェール産業は市場競争力を失いつつあります。

そんな中、近年のエネルギー価格の高騰と不安定化を受け、一時的なものになるのかもしれませんが、再びオイルシェール採掘事業拡大に舵が切られたようです。

とはいえ、今後はオイルシェール発電からの脱却に向け、大規模な洋上風力発電開発プロジェクトが進むなど、再生可能エネルギーへの投資も積極化しており、オイルシェール産業の衰退はまぬがれないように見えます。

<参照>

・再エネ投資などエネルギー多角化に取り組む(エストニア),日本貿易振興機構(ジェトロ) https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2022/0802/b1ffb81482bd131e.html

・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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