2024
04.29

2023年10月の日本の人口ピラミッドってどんな形?、そして都道府県別人口ピラミッドに見えたその特徴とは!?

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前回、2023年10月1日における日本の推計人口について紹介しました。

今回は、年齢階級別の人口について、人口ピラミッドを見ながら紹介していきたいと思います。

日本全国の人口ピラミッド

日本全国の人口ピラミッドを見ると、人口減少期にみられる典型的なつぼ型をしています。

図1.人口ピラミッドの基本型

たとえば0~4歳が84歳までの17階級の中で最も人口の割合が低くなっていますが、つぼ型の人口ピラミッドが将来に亘って持続すると考えると、50年後にはこの最も人口の割合の少なかった0~4歳の階級が最も人口の割合の高い階級になります。

つまり、人口減少が将来に亘って続くことになります。

ちなみに釣り鐘型の場合は、将来も人口が維持されることになります。

さて、日本の人口ピラミッドに話を戻すと、50~54歳の人口の割合が最も高く、そして70~74歳にもピークが見られることがわかります。

40~44歳から0~4歳までの9階級をみると、25~29歳にも小さなピークがありますが、概ね一定に年齢が低くなるほど人口が減少していることがわかります。

図2.2023年10月1日の日本の人口ピラミッド

都道府県にみる特徴的な人口ピラミッド

ここでは、47都道府県のうち特徴的な人口ピラミッドについて見ていきたいと思います。

まず、人口増減率が最も高かった東京都を見てみます。東京都は、社会増減率が最も高い都道府県でもありました。

20歳~64歳のいわゆる労働力に比定される人口の割合が他の階級に比べ高くなっていることがわかります。

図3.2023年10月1日の東京都の人口ピラミッド

つづいて、自然増減率が最も高かった沖縄県をみてみましょう。

まず、人口ピークの年齢階級が全国よりも1階級若く、45~49歳となっています。

そして、45~49歳から0~4歳まで、階級が若くなるごとに人口が減少する傾向は見られるものの、全国に比較すると小さく、むしろ釣り鐘型といっても良いほどです。

図4.2023年10月1日の沖縄県の人口ピラミッド

人口増減率が最も低かった秋田県の人口ピラミッドを見てみましょう。

人口のピークは70~74歳の高齢者となり、重心が高い位置にあるつぼ型になっているのがわかります。

20~29歳の2階級の人口の割合が低くなっていることも特徴的であり、学齢期を終えた若者が他の都道府県へと移動しているものと推察できます。

図5.2023年10月1日の秋田県の人口ピラミッド

今回、特徴的な人口ピラミッドに絞ってみてきましたが、東京都のような労働力人口の多い人口構成や沖縄県のような釣り鐘型に近い型は限定的であり、秋田県のような重心の高いつぼ型の人口構成をもつ県が多数を占めました。

このままの傾向が進めば、将来的には秋田県の様な型がさらに増え、日本の人口ピラミッドの重心もさらに高くなっていくものと思われます。

このほかの府県の人口ピラミッドや人口ピラミッドの経年変化についても、別の機会に改めて紹介したいと思います。

<参照>

・政府の総合統計窓口 https://www.e-stat.go.jp/

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