11.03
令和7年国勢調査にみる都道府県人口ランキング!
前回に引き続き、総務省統計局より公開された令和7年国勢調査結果(確定値)について、紹介していきます。
今回のブログでは、都道府県人口のランキングを見ていきたいと思います。
東京都だけが人口増加、大台割れも相次ぐ人口減少時代へ
表1は、令和7年国勢調査結果による都道府県の人口ランキングです。
令和7年国勢調査の都道府県人口ランキングを見ると、日本の人口減少が新たな段階に入ったことがよく分かります。
最も注目されるのは、47都道府県のうち人口が増加したのが東京都だけだったことです。東京都は令和2年から18万9029人増加し、人口は1423万6627人となりました。一方で、他の46道府県はすべて人口減少となっています。
また今回の調査では、北海道が500万人を、長野県が200万人を、さらに山形県と富山県が100万人を下回るなど、歴史的な節目を迎えた都道府県も少なくありません。
表. 令和7年国勢調査結果による都道府県人口ランキング
| 順位 | 都道府県名 | 人口 (人) |
2020(令和2)年の人口 (人) |
5年間の人口増減数 (人) |
5年間の人口増減率 (%) |
| →1位 | 東京都 | 14,236,627 | 14,047,598 | 189,029 | 1.34563 |
| →2位 | 神奈川県 | 9,193,922 | 9,237,333 | -43,411 | -0.46995 |
| →3位 | 大阪府 | 8,759,312 | 8,837,685 | -78,373 | -0.88680 |
| →4位 | 愛知県 | 7,448,043 | 7,542,415 | -94,372 | -1.25122 |
| →5位 | 埼玉県 | 7,287,325 | 7,344,765 | -57,440 | -0.78205 |
| →6位 | 千葉県 | 6,257,225 | 6,284,480 | -27,255 | -0.43369 |
| →7位 | 兵庫県 | 5,317,792 | 5,465,002 | -147,210 | -2.69369 |
| ↑8位 | 福岡県 | 5,077,785 | 5,135,214 | -57,429 | -1.11834 |
| ↓9位 | 北海道 | 4,980,272 | 5,224,614 | -244,342 | -4.67675 |
| →10位 | 静岡県 | 3,465,667 | 3,633,202 | -167,535 | -4.61122 |
| →11位 | 茨城県 | 2,789,856 | 2,867,009 | -77,153 | -2.69106 |
| →12位 | 広島県 | 2,682,786 | 2,799,702 | -116,916 | -4.17602 |
| →13位 | 京都府 | 2,500,173 | 2,578,087 | -77,914 | -3.02216 |
| →14位 | 宮城県 | 2,225,414 | 2,301,996 | -76,582 | -3.32677 |
| →15位 | 新潟県 | 2,067,144 | 2,201,272 | -134,128 | -6.09320 |
| →16位 | 長野県 | 1,953,866 | 2,048,011 | -94,145 | -4.59690 |
| →17位 | 岐阜県 | 1,889,576 | 1,978,742 | -89,166 | -4.50620 |
| →18位 | 群馬県 | 1,865,934 | 1,939,110 | -73,176 | -3.77369 |
| →19位 | 栃木県 | 1,863,329 | 1,933,146 | -69,817 | -3.61157 |
| →20位 | 岡山県 | 1,807,160 | 1,888,432 | -81,272 | -4.30368 |
| →21位 | 福島県 | 1,710,242 | 1,833,152 | -122,910 | -6.70484 |
| →22位 | 三重県 | 1,693,225 | 1,770,254 | -77,029 | -4.35130 |
| →23位 | 熊本県 | 1,677,302 | 1,738,301 | -60,999 | -3.50912 |
| →24位 | 鹿児島県 | 1,511,783 | 1,588,256 | -76,473 | -4.81490 |
| →25位 | 沖縄県 | 1,466,548 | 1,467,480 | -932 | -0.06351 |
| →26位 | 滋賀県 | 1,392,008 | 1,413,610 | -21,602 | -1.52814 |
| ↑27位 | 奈良県 | 1,268,181 | 1,324,473 | -56,292 | -4.25014 |
| ↓28位 | 山口県 | 1,262,770 | 1,342,059 | -79,289 | -5.90801 |
| ↓29位 | 愛媛県 | 1,259,907 | 1,334,841 | -74,934 | -5.61370 |
| →30位 | 長崎県 | 1,232,040 | 1,312,317 | -80,277 | -6.11720 |
| →31位 | 青森県 | 1,139,461 | 1,237,984 | -98,523 | -7.95834 |
| →32位 | 岩手県 | 1,124,652 | 1,210,534 | -85,882 | -7.09455 |
| →33位 | 石川県 | 1,086,596 | 1,132,526 | -45,930 | -4.05554 |
| →34位 | 大分県 | 1,076,353 | 1,123,852 | -47,499 | -4.22645 |
| →35位 | 宮崎県 | 1,017,628 | 1,069,576 | -51,948 | -4.85688 |
| →36位 | 山形県 | 992,297 | 1,068,027 | -75,730 | -7.09064 |
| →37位 | 富山県 | 982,147 | 1,034,814 | -52,667 | -5.08951 |
| ↑38位 | 香川県 | 906,828 | 950,244 | -43,416 | -4.56893 |
| ↓39位 | 秋田県 | 881,470 | 959,502 | -78,032 | -8.13255 |
| →40位 | 和歌山県 | 863,757 | 922,584 | -58,827 | -6.37633 |
| →41位 | 佐賀県 | 780,675 | 811,442 | -30,767 | -3.79164 |
| →42位 | 山梨県 | 779,276 | 809,974 | -30,698 | -3.79000 |
| →43位 | 福井県 | 728,588 | 766,863 | -38,275 | -4.99111 |
| →44位 | 徳島県 | 674,790 | 719,559 | -44,769 | -6.22173 |
| →45位 | 高知県 | 642,836 | 691,527 | -48,691 | -7.04108 |
| →46位 | 島根県 | 628,887 | 671,126 | -42,239 | -6.29375 |
| →47位 | 鳥取県 | 523,073 | 553,407 | -30,334 | -5.48132 |
東京都への一極集中がさらに鮮明に
人口ランキング上位は次のとおりです。
東京都 1423万6627人
神奈川県 919万3922人
大阪府 875万9312人
愛知県 744万8043人
埼玉県 728万7325人
千葉県 625万7225人
兵庫県 531万7792人
順位自体は令和2年とほとんど変わりませんが、注目すべきは東京都以外の上位都府県がすべて人口減少となっていることです。
特に、
神奈川県 ▲4万3411人
埼玉県 ▲5万7440人
千葉県 ▲2万7255人
と、これまで首都圏への人口流入の受け皿となってきた東京都周辺県まで減少に転じています。
かつては「首都圏への人口集中」と表現されることが一般的でしたが、今回の結果を見る限り、
「首都圏集中」から「東京都集中」へ
という傾向がより強まっていると考えられます。
北海道が70年ぶりに500万人を割り込む
今回の調査で大きな話題となったのが北海道です。
人口は498万272人となり、ついに500万人を下回りました。
北海道の人口減少数は24万4342人で全国最大です。減少率も4.68%に達しています。
北海道が500万人を下回るのは、国勢調査ベースでは昭和30年(1955年)以来、およそ70年ぶりとなります。
戦後の開発と高度経済成長の中で人口を増やし、一時は569万人を超えた北海道ですが、現在は人口減少と高齢化の影響を大きく受ける地域の一つとなっています。
長野県は50年ぶりに200万人割れ
長野県の人口は195万3866人となり、200万人を下回りました。
長野県が200万人を下回るのは、国勢調査ではおよそ50年ぶりです。
かつて長野県は全国有数の人口県であり、高度成長期には200万人を超える人口を維持していました。しかし近年は自然減の拡大に加え、若年層の流出も続いており、今回ついに大台を割り込みました。
山形県は100万人県の地位を失う
山形県の人口は99万2297人となり、100万人を下回りました。
山形県が100万人未満となるのは、国勢調査開始直後の大正9年(1920年)以来、実に100年以上ぶりです。
人口減少率も7.09%と高く、東北地方全体の厳しい人口動向を象徴する結果となっています。
長年にわたって維持してきた「人口100万人県」の地位を失ったことは、山形県の人口史において大きな転換点と言えるでしょう。
富山県も戦後初の100万人割れ
富山県の人口は98万2147人となり、100万人を下回りました。
戦後の国勢調査では100万人を維持してきましたが、今回ついに大台を割り込みました。
減少率は5.09%と全国平均を上回っており、日本海側地域における人口減少の深刻さを示しています。
東北地方の人口減少が際立つ
増減率を見ると、特に東北地方で人口減少が顕著です。
秋田県 ▲8.13%
青森県 ▲7.96%
岩手県 ▲7.09%
山形県 ▲7.09%
福島県 ▲6.70%
と、全国でも最大級の減少率が並びます。
東北6県のすべてが大幅な人口減少となっており、日本の人口縮小が地方圏で特に深刻化していることが分かります。
沖縄県だけはほぼ横ばい
一方で特殊な存在が沖縄県です。
人口は146万6548人となり、減少数はわずか932人、減少率は0.06%にとどまりました。
東京都を除けば全国で最も人口減少率が小さく、ほぼ横ばいと言える水準です。
出生率の高さや比較的若い人口構成が、他県との違いとして表れていると言えるでしょう。
人口順位はほぼ固定化
順位変動はごくわずかでした。
福岡県が北海道を抜いて8位
奈良県が山口県、愛媛県を上回り27位
香川県が秋田県を上回る
などの変化が見られたものの、全体としては令和2年の順位がほぼ維持されています。
これは各地域が同時に人口減少しているため、都道府県間の人口格差の序列が変わりにくくなっているためと考えられます。
おわりに
令和7年国勢調査の都道府県人口ランキングは、日本が本格的な人口減少社会に入ったことを改めて示す結果となりました。
東京都だけが人口を増やし、北海道は70年ぶりに500万人を割り込み、長野県は50年ぶりに200万人を下回り、山形県と富山県は100万人の大台を失いました。さらに東北地方では7~8%台という急速な人口減少が進んでいます。
今回のランキングは単なる順位表ではありません。そこには、日本の人口が「全国的な拡大の時代」から「東京への集中と地方の縮小の時代」へ移行したことを示す、歴史的な記録が刻まれているのです。
注:本記事の人口は国勢調査による総人口です。本文中の「○万人割れ」は国勢調査結果に基づくものであり、住民基本台帳人口や推計人口によるものではありません。
<参考文献>
総務省統計局. (2026). 令和7年国勢調査 人口速報集計結果. https://www.stat.go.jp/data/kokusei/
総務省統計局. (2021). 令和2年国勢調査 人口等基本集計結果. https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/
総務省統計局. (2025). 日本の長期統計系列. https://www.stat.go.jp/data/chouki/
国立社会保障・人口問題研究所. (2023). 日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計). https://www.ipss.go.jp/


